稜線で最もドラマチックな展望地。夕暮れとともに山が燃え立ちます。
天狗の止まり木は、北の峰の断崖にせり出す形で据えられた、稜線でもっとも高く、もっとも劇的な展望地です。足元は切り立った崖、視界の先には幾重にも連なる山並みが広がります。伝説によれば、天狗がここで羽を休めたと伝えられています。
頑丈な鉄の観測塔と手すりが、崖の縁ぎりぎりに立つ緊張感を和らげ、景色そのものに意識を向けられるように支えています。恐れではなく、静かな畏敬の念を抱きながら眺める。それが、この場所が目指す体験です。
日没が近づくと、石灯籠に沿った小道がほのかな影を落とし始めます。空が茜色から紫へと移り変わる短い時間、峰全体がひとつの静かな儀式のような空気に包まれます。
下山は薄暮の中となるため、鉄の手すりに沿って灯る灯籠の明かりが、帰り道を静かに照らしてくれます。訪れる人の多くが、この最後の光を目に焼き付けてから山を下ります。
日没後の下山に備え、懐中電灯またはヘッドライトを必ずお持ちください。
最後の区間は急な鉄階段です。歩きやすい靴と、余裕を持った体力でお越しください。
日没の1時間前には到着し、光の移り変わりをじっくりお楽しみください。