攻撃性のない強さ。装飾のない美しさ。
手作業で鍛えられた鉄と、悠久の石が出会う場所。
私たちは山に何かを付け加えるのではなく、山がすでに持っている強さと静けさを、そのまま形にしています。
継ぎ目は溶接だけに頼らず、熱した鉄を叩いて組み合わせる伝統的な鍛接の技法を用いています。手間はかかりますが、金属そのものが持つ粘りと強さを最大限に引き出すことができます。
地元・高尾産の花崗岩と、経年で深みを増す黒鉄。二つの素材はどちらも山から生まれたもの同士として、無理なく寄り添います。組み合わせるというより、出会わせるという感覚に近いのです。
鉄は塗装で覆い隠すのではなく、山の湿気と光にさらされながら、ゆっくりと表情を変えていくままにしています。錆びるのではなく、育つ。数年後の色合いこそが、私たちが本当に目指す仕上がりです。
道標もまた鍛冶の仕事です。文字は深く刻み込み、遠くからでも読み取れる角度に設計します。目立たせるためではなく、迷わせないための静かな道しるべです。
私たちが鍛えた道を、実際に歩いてご覧ください。稜線トレイルの一覧はこちらから。